花王株式会社は、日本の化学・消費財セクターをリードする企業の一つとして、その名を馳せています。1887年の創業以来、花王は革新的な製品とサービスを提供し続け、多くの家庭で愛用されてきました。
その経済的な成功は、株式市場においても明確に表れており、特に配当金の支払いにおいては、投資家にとって安定した収益源となっています。
この記事では、花王の配当履歴と株価の推移を詳細に掘り下げ、投資家が知るべき重要な情報を提供します。
花王とは?
花王株式会社(Kao Corporation)は、東京都中央区日本橋茅場町に本社を置く大手消費財化学メーカーです。
日本を代表する日用品メーカーであり、洗剤やトイレタリーで国内シェア1位、化粧品では2位の地位を占めています。
また、世界的には化粧品・トイレタリー企業のシェアランキングで7位に位置しています。花王は、衣料用洗濯用洗剤のシェアが約4割となっており、機能系食品やペット用品なども販売しています。
花王の主力製品
ハイジーン&リビングケア
衣類や住まいの清潔を保つための製品
「アタック」や「エマール」などの洗濯用洗剤、「キュキュット」や「マジックリン」などの台所用品、そして「クイックル」などの掃除用品があります。
ヘルス&ビューティーケア
健康と美容に関する製品
ビオレ」や「ニベア」などのスキンケア製品、「サクセス」や「メリット」などのヘアケア製品が含まれます。
ライフケア
健康をサポートする製品
「ヘルシア」などの健康飲料があります。
化粧品
個性を引き出す化粧品
「カネボウ」や「RMK」、「SUQQU」などの高級ブランドが含まれます。
ケミカル
産業用ケミカル製品
トナー、インクジェット用色材、洗浄剤などがこれに該当します。
これらは花王が提供する幅広い製品の一部に過ぎませんが、このように多くの人が聞いたことがある製品の取り扱いを多くおこなっています。
花王の配当金の推移
花王の過去10年間の配当金の推移を以下に記載します。
年度 | 配当(円/株) | 配当利回り |
2014 | 70 | 1.47% |
2015 | 80 | 1.28% |
2016 | 94 | 1.70% |
2017 | 110 | 1.44% |
2018 | 120 | 1.47% |
2019 | 130 | 1.44% |
2020 | 140 | 1.76% |
2021 | 144 | 2.39% |
2022 | 148 | 2.82% |
2023 | 150 | 2.59% |
2024(予想) | 152 | 2.62% |
花王の配当金は、過去数年間で着実な増加を見せています。20014年には1株あたり70円であった配当金は、2024年の予想では1株あたり152円にまで増加すると予想されています。この増加は、花王の利益成長とともに、株主還元への強いコミットメントを反映しています。
配当利回りに関しても、花王は安定した数値を保っており、2024年4月2日時点での予想配当利回りは2.62%となっています。これは、投資家が現在の株価で花王の株式を購入した場合、年間でどれだけの配当を受け取ることができるかを示しており、安定した収益源としての役割を果たしています。
花王は1991年3月期以降、連続増配を継続しており、2024年12月期の配当予想「1株あたり152円」が予想通りに実施されれば、35期連続増配を達成することになる。
2023年12月期に達成した連続増配期間「34期」という記録は上場企業の「連続増配ランキング」で1位にランクインする記録となっています。
花王の株価推移
花王の過去10年間の株価のチャートは以下となります。
花王の2024年4月5日現在の株価は6,145円となっています。
花王の過去10年の最高値は2020年1月の9,251円となっており、そこからは、新型コロナウィルスのパンデミックを受けて2022年まで下落していますが2024年現在は回復傾向にあり、2020年時点に比べると割安水準といえます。
まとめ
花王の配当履歴と株価の推移を見ると、同社は投資家にとって安定した収益と成長の機会を提供していることがわかります。
配当金の増加は、同社の利益成長と株主還元への強いコミットメントを示しており、株価の安定した推移は市場の信頼を反映しています。これらの要素は、花王を長期的な投資先として魅力的な選択肢にしています。
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