株式投資を始めるとき、多くの人が気になるのが配当金です。配当金とは、株式を保有することで会社からもらえる利益の一部です。
配当金は、定期的に現金で受け取ることができるので、収入の一部として計算できます。しかし、配当金を狙うには、どのくらいの株式投資が必要なのでしょうか?また、配当金を増やすためには、どのような銘柄を選ぶべきなのでしょうか?この記事では、月に5万円の配当金をもらうにはいくら必要か、初心者でもわかるように解説します。
なぜ配当金を狙うのか?配当金のメリット
安定的な収入を得られる
配当金は、株価の変動に関係なく、定期的にもらえるので、安定的な収入として計算できます。
特に、長期的に株式を保有する場合、配当金は複利効果で増えていきます。例えば、1株100円の株式を1000株保有し、年間4%の配当金をもらうとしたら、
最初の年は4000円の配当金がもらえます。しかし、この配当金を再投資して株式を買い増すと、次の年は4160円、10年後には6588円、20年後には10897円の配当金がもらえるようになります。このように、配当金を再投資することで、長期的に資産を増やすことができます。
株価下落時のリスクを軽減できる
配当金を狙う銘柄は、安定した業績と財務状況を持つ会社が多いです。そのため、株価が下落しても、配当金が支払われることで、損失を相殺することができます。
また、株価が下落したときには、配当利回りが上昇するので、安く買い増すチャンスにもなります。
配当利回りとは、配当金を株価で割ったもので、配当金の割合を表します。例えば、1株100円の株式で、年間4円の配当金がもらえるとしたら、配当利回りは4%です。
しかし、株価が50円に下落したとしたら、配当利回りは8%になります。このように、株価が下落すると、配当利回りが上昇するので、配当金を狙う投資家にとっては、買い時となります。
配当金を狙う注意点
配当金は確実ではない
配当金は、会社の業績や経営方針によって変わります。会社が赤字になったり、事業展開に資金が必要になったりすると、配当金が減らされたり、停止されたりすることがあります。
そのため、配当金を狙うときは、会社の財務状況や配当政策をよく調べる必要があります。
配当金だけにとらわれない
配当金を狙うときは、配当利回りだけでなく、株価の成長性や安定性も考慮する必要があります。
配当利回りが高いからといって、株価が下落する銘柄を買ってしまうと、損失が大きくなります。
また、配当利回りが低いからといって、株価が上昇する銘柄を見逃してしまうと、利益が小さくなります。そのため、配当金だけでなく、株価の動向や業界の状況なども分析する必要があります。
月に5万円の配当金をもらうには?具体的な計算方法と例
月に5万円の配当金をもらうには、どのくらいの株式投資が必要なのでしょうか?これは、以下の式で求めることができます。
この式を使って、月に5万円の配当金をもらうにはいくらの株式投資が必要かを計算してみましょう。ただし、以下の仮定をします。
- 配当金は年に1回だけもらえるとする。
- 配当利回りは平均して3%とする。
- 税金や手数料などは考慮しないとする。
このとき、必要な投資額は以下のようになります。
配当金を増やすためのコツ
月に2万円の配当金をもらうには、配当利回りが高い銘柄を選ぶことが重要ですが、それだけではありません。配当金を増やすためには、以下のコツを覚えておきましょう。
長期的に保有する
配当金は、長期的に株式を保有することで、複利効果で増えていきます。
そのため、配当金を狙う場合は、短期的な株価の変動に惑わされず、長期的な視点で投資することが大切です。
また、長期的に保有することで、配当金の増額や優待などの特典も受けることができます。
分散投資する
配当金を狙う場合は、一つの銘柄に偏らず、複数の銘柄に分散投資することがおすすめです。
分散投資することで、株価の下落や配当金の減額などのリスクを軽減することができます。
また、分散投資することで、様々な業界や地域の動向に対応することができます。
定期的に見直す
配当金を狙う場合は、定期的に投資先の銘柄を見直すことが必要です。
配当金は、会社の業績や経営方針によって変わりますので、常に最新の情報をチェックすることが大切です。
また、配当利回りだけでなく、株価の成長性や安定性も考慮することが必要です。配当金が高くても、株価が下落する銘柄は、投資効率が悪くなります。
逆に、配当金が低くても、株価が上昇する銘柄は、投資効率が良くなります。そのため、配当金だけでなく、株価の動向や業界の状況なども分析することが必要です。
銘柄選びのコツ
配当利回りが高い
配当利回りが高いということは、配当金が多いということです。
配当利回りが高い銘柄は、安定した業績と財務状況を持つ会社が多いです。
また、配当利回りが高い銘柄は、株価下落時のリスクを軽減することができます。
配当性向が低い
配当性向とは、配当金に対する利益の割合のことです。配当性向が低いということは、利益の多くを再投資しているということです。
配当性向が低い銘柄は、成長性が高い会社が多いです。また、配当性向が低い銘柄は、配当金の持続性や増額性が高いことが期待できます。
配当金の増加率が高い
配当金の増加率とは、前年度と比較して、配当金がどのくらい増えたかを表す指標です。
配当金の増加率が高いということは、業績が好調で、株主に還元する。
意欲的に株主に還元する姿勢を示していることです。配当金の増加率が高い銘柄は、株価の上昇も期待できます。
おすすめ銘柄
以上の基準に基づいて、以下の銘柄をおすすめします。
日本郵政
配当利回りが10%という驚異的な水準です。国策企業として、安定した業績と財務状況を持ちます。
また、郵便事業だけでなく、金融事業や物流事業など、多角的な事業展開をしています。
配当金の増加率も高く、2024年3月期は前年比25%増の100円となりました。株価も低位安定しており、長期的な保有に適しています。
三菱UFJフィナンシャルグループ
配当利回りが5%という高水準です。日本最大の金融グループとして、国内外に幅広いネットワークを持ちます。
また、デジタル化や海外展開など、成長戦略を積極的に推進しています。配当金の増加率も高く、2024年3月期は前年比25%増の25円となりました。
NTTドコモ
配当利回りが4%という高水準です。日本最大の携帯電話会社として、安定した収益基盤を持ちます。
また、5GやIoTなど、先端技術の開発やサービス提供に力を入れています。配当金の増加率も高く、2024年3月期は前年比11.1%増の100円となりました。株価も堅調に推移しており、安心感があります。
まとめ
配当金は、株式投資の魅力の一つです。しかし、配当金だけでなく、株価の動向や業界の状況なども分析することが必要です。株式投資は、自分の目標や好みに合わせて、自分なりの方法で楽しむことが大切です。
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