JT(日本たばこ産業)は、長い歴史を持つ日本の大手たばこメーカーであり、株式市場で注目されています。
同社の配当履歴は安定しており、投資家にとって魅力的な選択肢となっています。一方で、最近の株価の動向はどうでしょうか?株式市場の変動や業界のトレンドを考慮しながら、JT株の将来の展望について探ってみましょう。
JTとは?
JT(Japan Tobacco Inc.)は日本たばこ産業株式会社の略称です。同社は日本国内外でたばこ関連製品を提供する大手タバコメーカーです。
JTは、たばこ製品だけでなく、電子たばこや加熱式たばこなどの新興製品も扱っています。日本国内では、たばこのブランドとして「ワンダーランド」や「メビウス」などが知られています。そして、国際的にも多くの市場で展開しており、グローバルな規模の企業として知られています。
JT株の配当履歴
以下に過去10年の配当履歴を表にまとめたものを記載します。
年度 | 合計配当(円/株) | 配当利回り |
2014 | 96 | 2.96% |
2015 | 118 | 2.64% |
2016 | 130 | 3.38% |
2017 | 140 | 3.86% |
2018 | 150 | 5.73% |
2019 | 154 | 6.33% |
2020 | 154 | 7.33% |
2021 | 140 | 6.03% |
2022 | 188 | 7.07% |
2023 | 194 | 5.32% |
2024 | 194 | 4.89% |
配当利回りは各年度の配当金を株価で割ったものです。
JTの過去10年間の配当履歴を考察すると以下のポイントが挙げられます。
増配傾向
JTは過去10年間で増配傾向にありましたが、2021年に減配しています。
2022年12月期の増配
2022年は大幅に増配されていますが、直近で減配している銘柄は長期の安定配当狙いとしては慎重に考える必要があります。
経済環境の影響
2020年度には、新型コロナウィルスパンデミックがあり、JT株の株価は大きく下落しました。
他の高配当株の配当金は減配傾向にありましたがJT株はあまり減配しておらず、配当金経済環境の影響を受けにくいことが分かります。
JT株の株価動向
以下はJT株の過去10年のチャートです。
JTの株価は過去10年間で大きな変動がありました。
最高値は2016年2月に記録された4,850円で、最安値は2020年7月に記録された1,796円です。JT株は2016年から2020年まで下落傾向が強かったが近年は上昇傾向にあります。
2023年には始値2,641.5円から終値3,645.0円まで上昇し、2024年には始値3,645円から2024年3月29日現在、4,054円まで上昇しています。これは一定の成長を示しています。
JT株の配当と株価の関係性
JT株は2016年から2020年まで下落していましたが、その間もJT株は増配を続けています。JTの配当支払いは3600億円以上で、配当性向は75%と高い実績を持っています。これはJTの圧倒的なキャッシュ創出力によるものです。JTは海外市場でも成長を維持し、株主に高い配当を提供しています。
このことから、JTの株価と配当には相関性ははあまりないと言えます。
JT株の未来予測:配当と株価の展望
JTの株価は2016年の高値から下落トレンドが続いていましたが、近年は上昇傾向にあります。
国内たばこ市場の縮小や通貨変動、高い配当性向に伴う減配リスクなどがあります。しかし、競争相手より有利な国内たばこ市場や安定した営業利益率、海外での着実なシェア拡大など、JTには利益を維持/成長できる可能性も十分にあります。
まとめ
JT株は高配当や国内市場の強みなどの魅力がありますが、たばこ業界の衰退や海外事業の不安定さなどの課題も抱えています。
JT株だけに頼るのではなく、他の銘柄や資産クラスも組み合わせるのがオススメです。
JT株は過去に以下の記事でも紹介しています。興味があれば読んでみてください。
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