投資信託の中でも高配当を狙うファンドは人気がありますが、欧州株に特化した高配当ファンドはあまり見かけません。しかし、欧州には高配当利回りの銘柄が多く存在し、過去のパフォーマンスも米国株を上回る場合があります。そこで今回は、SBIアセットマネジメントが運用するSBI欧州高配当株式ファンドの特徴やメリット、魅力について解説します。
SBI欧州高配当株式ファンドの基本情報
SBI欧州高配当株式ファンドは、2024年2月に新規設定されたアクティブファンドです。欧州の高配当株式に投資し、インカムゲインと値上がり益の両方を目指します。以下に基本情報をまとめました。
- 購入時手数料:なし
- 信託財産留保額:なし
- 管理費用(含む信託報酬):年率0.099%(税込)
- 分配金:年4回(1月、4月、7月、10月)
- 販売会社:SBI証券
- NISA対象:成長投資枠のみ
SBI欧州高配当株式ファンドの投資戦略と構成銘柄
SBI欧州高配当株式ファンドは、欧州の高配当株式に投資します。投資銘柄は約30銘柄で構成され、ポートフォリオの平均配当利回りが市場平均を上回るように銘柄の選定や投資比率の決定を行います。投資先の国や地域の分散も重視します。投資先の銘柄は以下の通りです。
ネスレ(スイス)
世界最大の食品・飲料会社で、株価・業績は右肩上がり。配当利回りは3.03%
世界最大の食品・飲料会社で、株価・業績は右肩上がり。配当利回りは3.03%
ミシュラン(フランス)
世界有数のタイヤメーカーで、高品質な製品やサービスを提供。配当利回りは3.86%
アリアンツ(ドイツ)
世界最大の保険会社で、資産運用も強み。配当利回りは4.70%
メルセデスベンツ(ドイツ)
高級車の代名詞で、電気自動車や自動運転などの技術革新にも積極的。配当利回りは8.24%
BMW(ドイツ)
メルセデスベンツと並ぶ高級車メーカーで、ブランド力や技術力が高い。配当利回りは8.41%
アクサ(フランス)
世界第二位の保険会社で、欧州やアジアでの事業展開が好調。配当利回りは5.74%
HSBC(英国)
世界最大の銀行グループの一つで、アジア市場に強い。配当利回りは6.89%
ボーダフォン(英国)世界最大の携帯電話会社の一つで、欧州やアフリカでのシェアが高い。配当利回りは11.25%。
このように、欧州の高配当株式には、世界的に有名で業績の安定した企業が多くあります。これらの企業は、長期的に見ても株価の上昇傾向が続いており、値上がり益の期待もできます。欧州株は、日本や米国に比べて株価が割安であることも魅力の一つです。欧州経済の回復やワクチンの普及などが追い風となり、今後も成長が続く可能性があります。
SBI欧州高配当株式ファンドのリスクと注意点
SBI欧州高配当株式ファンドは、高配当株式に投資することで安定した収入と成長性を狙うファンドですが、リスクや注意点もあります。
欧州株のリスク
欧州株に投資する場合、欧州経済や政治の動向に影響を受けます。欧州は、コロナウイルスの感染拡大やワクチンの供給不足、ブレグジットの影響など、不安定な要因が多くあります。これらの要因が悪化すると、欧州株の価格が下落する可能性があります。欧州株のリスクを軽減するためには、国や地域の分散やセクターの分散を行うことが重要です。
高配当株のリスク
高配当株に投資する場合、配当利回りが高いことが魅力ですが、配当利回りが高いということは、配当の持続性や成長性が低いということもあり得ます。配当利回りが高い銘柄は、業績が悪化しているか、将来の投資に対する期待が低いか、配当政策が変更される可能性が高いかのいずれかであることが多いです。これらの場合、配当の減額や廃止、株価の下落などのリスクがあります。高配当株のリスクを軽減するためには、配当の安定性や成長性、株価の割安性などをチェックすることが必要です。
SBI欧州高配当株式ファンドのまとめ
SBI欧州高配当株式ファンドは、欧州の高配当株式に投資するアクティブファンドです。信託報酬が非常に安く、分配金が年4回支払われることがメリットです。投資対象の銘柄は、世界的に有名で業績の安定した企業が多く、値上がり益の期待もできます。欧州株は、株価が割安であり、欧州経済の回復やワクチンの普及などが追い風となる可能性があります。しかし、為替リスクや欧州株のリスク、高配当株のリスクもあります。これらのリスクを軽減するためには、分散投資や長期的な視点を持つことが大切です。SBI欧州高配当株式ファンドは、欧州株に特化した高配当ファンドとして、投資信託の選択肢の一つとなるでしょう。
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