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今週の株式相場の振り返り(2024年2月5日~2024年2月9日)

今週の株式相場の振り返り(2024年2月5日~9日)

今週の東京株式市場は、日経平均株価が前週末比739円(2.0%)高の3万6897円と、2週連続で上昇しました。今週は利益確定売りに押される場面があったものの、下値では押し目買いが流入。底堅い展開を続けた後、先物主導で一気に上げ足を加速し、日経平均は一時3万7000円台に乗せました。1990年2月以来、約34年ぶりのこととなります。

 

米国株高や円安でリスク選好の買い優勢

週明け5日(月)の東京株式市場は上昇して始まりました。前週末の米国株市場では雇用統計がコンセンサスを上回る強い内容だったことを受け早期利下げ期待が後退し、NYダウは売り優勢でスタート。ところがその後は一貫して上値を指向し、結局連日で最高値を更新しました。ナスダック総合株価指数も高く、この流れを引き継いで東京市場でも買いが先行しました。

6日(火)は反落。前日の米株安を受けて利益確定の売り圧力が顕在化しました。ただ、下値では押し目買いが入り下げ幅は限られました。場中に通期上方修正を発表したトヨタ自動車<7203>が大幅高となり、マーケットの耳目を集めました。

7日(水)も全体相場は小幅に続落。日経平均は一時300円安となったが売り一巡後は戻り足となり、前日に続き底堅さを発揮しました。個別ではKDDI<9433>によるTOBが明らかとなったローソン<2651>が急伸しました。

米株波乱で一時700円超の大幅安

8日(木)は急反発。前場取引時間中に日銀の内田副総裁によるハト派的な発言が伝わり、これを受け先物主導で上げ足を加速しました。日経平均は700円を超える上昇となりました。大型株を中心に商い活況で、東証プライムの売買代金は5兆円台に達しました。

9日(金)は上昇継続。日経平均は一時34年ぶりに3万7000円台に乗せました。米株高や円安を追い風にソフトバンクグループ<9984>などハイテク株が買われ、全体相場を押し上げる格好になりました。オプションとミニ先物の特別清算指数(SQ)の算出日だったこともあり、引き続き売買代金も高水準でした。

来週の見通し

来週は決算発表が最後の山場を迎えます。個別株は引き続き決算によって明暗を分ける展開となるでしょう。日経平均は3万7000円への再度のトライが期待されますが、過熱感が更に高まっているだけに上値は限定的とみられます。

重要イベントとしては、国内では15日朝に発表される10-12月期GDPが注目されます。海外では、13日に発表される米国1月消費者物価指数、15日に発表される米国1月小売売上高、16日に発表される米国1月の生産者物価指数と住宅着工件数に注視が必要でしょう。

 

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