ひふみ投信は2017年放送のカンブリア宮殿に出演し、その運用成績の高さから投資家の注目を集めました。しかし、直近の運用成績があまり良くなく、「ひふみ投信は終わった」と言われることがあります。今回の記事ではそんな「ひふみ投信」の現在の運用成績を紹介します。
ひふみ投信の特徴
ひふみ投信は、レオス・キャピタルワークス株式会社が運用する投資信託のひとつで、「日本を根っこから元気にする」をコンセプトにしています。
ひふみ投信は、主に日本の成長企業に投資をする投資信託で、運用開始以来、成長企業の目利き力と柔軟な運用姿勢を評価されてきました。
ひふみ投信は、別名「ひふみプラス」という名称で様々な証券会社で取り扱いが行われています。投資方針、組入銘柄等に相違はありません。
ひふみ投信の運用方針
マザーファンドを通じて、国内外の上場株式を主要な投資対象 とし、市場価値が割安と考えられる銘柄を選別して長期的に分散投資します。
国内外の長期的な経済循環や経済構造の変化、経済の発展段階等を総合的に勘案して、適切な国内外の株式市場を選びます。
長期的な産業のトレンドを勘案しつつ、定性・定量の両方面から徹底的な調査・分析を行ない、業種や企業規模にとらわれることなく、長期的な将来価値に対してその時点での市場価値が割安と考えられる銘柄に長期的に選別投資します。
ひふみプラスの運用実績
ひふみプラスの10年分の年率リターンを以下に示すとおりです。
年度 | 年率リターン |
2014 | 27.48% |
2015 | 29.21% |
2016 | 9.07% |
2017 | 16.32% |
2018 | -9.23% |
2019 | 25.81% |
2020 | 4.95% |
2021 | 10.03% |
2022 | 10.97% |
2023 | 16.12% |
ひふみプラスの10年間の平均年率リターンは13.67%で、 ひふみプラスは、長期的に見ても高いパフォーマンスを示していることがわかります。
ひふみプラスの組入銘柄
2024年1月末時点での組入銘柄数は67で、そのうち国内株式が66、海外株式が1となっています。
ひふみプラスの組入銘柄トップ5は、以下の表に示すとおりです。
銘柄名 | 割合 | 業種 |
ベネッセホールディングス | 9.20% | サービス業 |
ユニ・チャーム | 7.90% | 化学 |
アスクル | 6.90% | 小売業 |
ミクシィ | 6.00% | 情報・通信業 |
ヤマトホールディングス | 5.70% | 陸運業 |
組入銘柄の業種別の内訳は、サービス業が最も多く、28.9%を占めています。次いで、情報・通信業、医薬品業、小売業、電気機器業が続きます。
業種 | 割合 |
サービス業 | 28.90% |
情報・通信業 | 17.50% |
医薬品業 | 12.90% |
小売業 | 12.40% |
電気機器業 | 9.40% |
ひふみプラスのデメリット
信託報酬が高い
信託報酬は年率1.078%です。これはインデックスファンドと比べると高い水準です。
例えば、100万円分のひふみプラスを保有している場合、年間で約10,780円の信託報酬がかかります。
元本割れのリスクがある
ひふみプラスは株式投資が主体なので、市場の変動によって元本が減る可能性があります。特に、コロナ禍や金融危機などの不安定な時期には、大きな損失を被るリスクが高まります。
国内株式に偏りがち
ひふみプラスの組み入れ銘柄は、ほとんどが日本株です。海外株式にも投資していますが、比率は低く、国際分散投資の効果は期待できません。国内株式市場が低迷すると、ひふみプラスの価格も下がりやすくなります。
まとめ
ひふみプラスは、日本の成長企業に投資する投資信託で、高い運用実績を誇っていますが、信託報酬が高い等のデメリットもあります。投資をする際には、自分の目的やリスク許容度に合わせて、よく考えてから決めることが大切です。
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