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REITとは何か?不動産投資のメリットとデメリットを解説

不動産投資に興味がある人は多いと思いますが、実際に不動産を購入して運用するのは、資金や知識、手間などの面でハードルが高いと感じる人もいるでしょう。

そんな人におすすめなのが、REIT(リート)という金融商品です。

REITとは、不動産投資信託の略称で、投資家から集めた資金で不動産に投資し、そこから得られる収益を投資家に分配する仕組みです。

REITは、株式と同じように証券取引所で売買できるため、少額から手軽に不動産投資ができるというメリットがあります。

しかし、REITにもデメリットやリスクがあります。この記事では、REITの仕組みや種類、メリットとデメリットについて詳しく解説します。

REITの仕組み

REITは、不動産投資法人と呼ばれる特殊な法人が、投資証券を発行して投資家から資金を集めます。

不動産投資法人は、その資金で不動産を取得し、賃貸や売却などで収益を得ます。そして、その収益の大部分を投資家に分配します。

この分配金は、株式の配当金に相当するもので、REITの利回りを示す重要な指標です。REITの分配金は、一般的には年に2回、3月と9月に支払われます。

REITは、不動産投資法人の運用状況や市場の需給によって価格が変動します。投資家は、分配金の受け取りだけでなく、REITの売買による価格差益も狙うことができます。

REITの種類

REITは、投資する不動産の用途や地域によってさまざまな種類に分けられます。日本で上場しているREITは、主に以下の4つの分類に分けられます。

単一用途特化型REIT

特定の用途の不動産に投資するREITです。

例えば、オフィスビルや商業施設、住宅、物流施設などがあります。単一用途に特化しているため、その業態の需要や景気に大きく影響を受けます。利回りが高い傾向がありますが、値動きも大きい傾向があります。

複数用途型REIT

複数の用途の不動産に投資するREITです。

例えば、オフィスと商業施設、住宅と物流施設などの組み合わせがあります。複数の業態に分散投資できるため、リスクを低減できるメリットがあります。利回りは単一用途特化型REITよりも低い傾向がありますが、値動きも安定的な傾向があります。

海外不動産投資型REIT

日本国内の不動産だけでなく、海外の不動産にも投資するREITです。

例えば、アジアや欧米などの地域に投資するREITがあります。海外の不動産市場に参入できるというメリットがありますが、為替変動や政治・経済の不安定さなどのリスクもあります。

インフラ投資型REIT

不動産以外のインフラ関連の資産に投資するREITです。

例えば、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギー関連の資産があります。環境問題への関心の高まりや政府の支援策などによって、需要が拡大する可能性がありますが、技術的な問題や規制の変更などのリスクもあります。

REITのメリット

不動産投資のハードルが低い

不動産投資には、多額の資金や専門知識、物件の選定や管理などの手間がかかりますが、REITは証券取引所で売買できるため、少額から手軽に不動産投資ができます。

また、不動産の運用や管理は、不動産投資法人や資産運用会社が行うため、投資家はその手間を省くことができます。

安定した分配金が期待できる

REITは、不動産の賃料収入や売却益などの収益の大部分を投資家に分配することが義務付けられています。

また、不動産投資法人は、収益の90%以上を分配することで、実質的に法人税が免除される仕組みになっています。そのため、REITは株式よりも高い利回りを期待できるというメリットがあります。

流動性が高い

不動産は、売りたいときにすぐに売れるとは限りませんが、REITは証券取引所で売買できるため、流動性が高く、換金性に優れています。

また、REITは株式と同じように値動きがあり、価格差益を狙うこともできます。

REITのデメリット

自然災害や景気の影響を受けやすい

REITは、不動産の価値や収益に影響を与える自然災害や景気の変動によって、価格や分配金が減少するリスクがあります。特に、単一用途特化型REITは、その業態の需要や供給に左右されやすいため、値動きが大きくなる可能性があります。

元本保証がない

REITは、不動産の価格や収益によって価値が変動するため、元本が減少する可能性があります。特に、市場の需給や金利の変動などによって、REITの価格が大きく下落する場合があります。

そのため、REITは元本保証のない金融商品であることを理解しておく必要があります。

REITの選び方と注意点

目的と期間を明確にする

REITには、分配金の受け取りや価格差益の狙いなど、さまざまな投資目的があります。また、REITには、短期的な売買や長期的な保有など、さまざまな投資期間があります。自分の投資目的と期間に応じて、REITの種類や特徴を比較検討することが大切です。

利回りとリスクをバランスよく考える

REITの利回りは、分配金と価格の比率で表されます。一般的には、利回りが高いほど、分配金が多く、収益が高いと考えられます。

しかし、利回りが高いということは、リスクも高いということでもあります。利回りが高いREITは、不動産の価値や収益が下落する可能性が高く、価格も大きく変動する可能性が高いからです。

そのため、利回りだけでなく、リスクも考慮して、自分のリスク許容度に合ったREITを選ぶことが必要です。

情報収集と分散投資をする

REITに投資する前には、不動産投資法人の運用状況や財務状況、不動産市場の動向など、さまざまな情報を収集することが重要です。

情報収集の方法としては、不動産投資法人のホームページや有価証券報告書、REITのレーティングやアナリストのレポートなどがあります。

情報収集を通して、REITの強みや弱み、将来性や安定性などを把握することができます。また、REITに投資する際には、一つのREITに偏らず、複数のREITに分散投資することがおすすめです。

分散投資をすることで、個別のREITのリスクを相殺できるだけでなく、不動産の用途や地域、海外などの多様性を確保できるメリットがあります。

まとめ

REITとは、不動産投資信託の略称で、不動産に投資し、その収益を投資家に分配する金融商品です。

REITには、不動産投資のハードルが低く、安定した分配金が期待できるというメリットがありますが、自然災害や景気の影響を受けやすく、元本保証がないというデメリットもあります。

REITに投資する際には、自分の目的と期間を明確にし、利回りとリスクをバランスよく考え、情報収集と分散投資をすることが重要です。

REITは、不動産投資の魅力を手軽に味わえる金融商品ですが、その仕組みや特徴を理解して、賢く選ぶことが必要です。

 

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