今週の株式相場の振り返り(2024年2月19日~23日)
今週の東京株式市場は、米国株高や円安でリスク選好の買いが継続し、日経平均株価が前週末比581円(1.5%)高の3万9048円と大幅に4週続伸しました。
今週は上場来高値を更新した銘柄が87社に上り、市場全体が上昇ムードに包まれました。日経平均は22日に一時3万9156円に達し、1989年12月以来、約35年ぶりの高値水準を更新しました。
米国株高や円安でリスク選好の買い優勢
週明け19日(月)の東京株式市場は小幅に反落しました。前週末の米国株市場では、インフレ懸念が再燃し、NYダウが3万2000ドルを割り込みました。ナスダック総合株価指数も下落し、この流れを受けて東京市場でも売りが先行しました。
20日(火)は堅調に続伸。米国株高や円安を背景に、日経平均は一時3万8800円台に乗せました。個別では、米国での自動運転車の実証実験を発表したトヨタ自動車<7203>が高い人気を集めました。
21日(水)は小幅に反落。前日の米株安を受けて売りが優勢となりました。日経平均は一時200円近く下落しましたが、下値では押し目買いが入り、下げ幅を縮小しました。個別では、今期経常増益予想と自社株買い・中長期計画の発表が好感された堀場製作所<6856>が急騰しました。
米国株高で日経平均3万9000円越え
22日(木)は急反発。前日の米株高を受けて買いが優勢となりました。日経平均は900円を超える上昇となり、1989年以来の3万9000円越えを果たしました。
大型株を中心に商い活況で、東証プライムの売買代金は7兆円台に達しました。個別では、4~12月期の最終益2倍で通期計画を上回ったMS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>が大幅高となりました。
23日(金)は小幅に続伸。日経平均は一時3万9100円台に乗せました。米国株高や円安を追い風に、東京エレクトロン<8035>や任天堂<7974>などハイテク株が買われ、全体相場を押し上げる格好になりました。オプションとミニ先物の特別清算指数(SQ)の算出日だったこともあり、引き続き売買代金も高水準でした。
来週の見通し
来週は決算発表がほとんどなく、経済指標や政策イベントに注目が集まりそうです。個別株は引き続き業績やテーマによって明暗を分ける展開となるでしょう。
日経平均は4万円への挑戦が期待されますが、過熱感が更に高まっているだけに上値は重くなりそうです。
重要イベントとしては、国内では26日に発表される2月の東京都区部消費者物価指数が注目されます。海外では、27日に発表される米国2月の消費者信頼感指数、28日に発表される米国2月の耐久財受注、3月1日に発表される中国2月の製造業購買担当者指数(PMI)に注視が必要でしょう。
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