今週の東京株式市場は、米国株高や円安でリスク選好の買いが継続し、日経平均株価が前週末比812円(2.1%)高の3万9910円と大幅に5週続伸しました。今週は上場来高値を更新した銘柄が76社に上り、市場全体が上昇ムードに包まれました。日経平均は3月1日に一時3万9950円に達し、4万円越えが期待されました。
米国株高や円安でリスク選好の買い優勢
週明け26日(月)の東京株式市場は続伸しました。
米国株高や円安を背景に、日経平均は一時3万9300円台に乗せました。
個別では、米国での自動運転車の実証実験を発表したトヨタ自動車が高い人気を集めました。また、バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイが日本の商社5社に出資していることを評価したことが好感され、商社株が買われました。
27日(火)は横ばいの動きでした。
銀行株が買われた一方、利益確定売りが出て上げ幅は限定的でした。日本銀行の金融政策正常化の期待が高まり、2年国債の利回りが約13年ぶりの水準に上昇しました。
28日(水)は小幅に反落しました。
前日の米株安を受けて売りが優勢となりました。日経平均は一時200円近く下落しましたが、下値では押し目買いが入り、下げ幅を縮小しました。個別では、今期経常増益予想と自社株買い・中長期計画の発表が好感された堀場製作所<6856>が急騰しました。
29日(木)は、小幅に続落しました。米国の物価指標発表を前に、投資家の様子見姿勢が強まり、売買は控えられました。鉄鋼や非鉄金属など素材セクターが下げた一方、日本銀行の高田創審議委員の発言を受けてマイナス金利政策の終了観測が強まり、銀行株が買われました。
米国株高で日経平均4万円に迫る
3月1日(木)は大幅に続伸しました。
前日の米株高を受けて買いが優勢となりました。日経平均は500円を超える上昇となり、一時4万円に迫る3万9950円を付けました。
ハイテク株や自動車株が買われ、全体相場を押し上げる格好になりました。個別では、中国の製造業PMIが予想を上回ったことが好感され、中国関連株が高い人気を集めました。
来週の見通し
来週は決算発表がほとんどなく、経済指標や政策イベントに注目が集まりそうです。
個別株は引き続き業績やテーマによって明暗を分ける展開となるでしょう。
日経平均は4万円の大台に乗るかどうかが注目されますが、過熱感が更に高まっているだけに上値は重くなりそうです。
重要イベントとしては、国内では3月5日に発表される2月の雇用統計や3月8日に発表される2月の景気ウォッチャー調査が注目されます。海外では、3月8日に発表される米国2月の雇用統計や3月7日に発表される欧州中央銀行(ECB)の金融政策決定会合に注視が必要でしょう。
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